久米島の英雄、がさし若ちゃらのルーツを探って『登武那覇城跡散策』

登武那覇城跡のある丘
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島暮らしのおかもってぃ
地域おこし協力隊。東京生まれ東京育ちのシティボーイ。マニアック過ぎて役に立たない久米島情報を発信中!
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みなさん、こんにちは!

島暮らしのおかもってぃです。

11月3日『文化の日』

この日に合わせて、久米島町が文化財巡りを企画してくれました。

今回のテーマは『がさし若ちゃらのルーツを探って』

博物館学芸員の方の案内の下、登武那覇城跡を見てきました!

がさし若ちゃらって何物?


・久米島を支配した伊敷索一族の3男

・登武那覇城の城主
・イケメンで民衆から人気!
がさし若チャラとは15世紀ごろ一族で久米島を支配した豪族、伊敷索(ちなは)按司の3男で、登武那覇(とんなは)城の城主です。

伊敷索一族は沖縄本島の権力争いに敗れて久米島に来たのではないかと言われていて、外部からやってくると島の各地に城を築きました。

そして、久米島島民を支配していったのです。

島民はそれに抵抗せず、むしろ城づくりのアドバイスをするなどして、外部の権力者を積極的に受け入れました。

しかし、心から追従したわけではありません。

その証拠に彼らが首里王朝に滅ぼされそうになると、「堂のひや」や「よなふしのひや」と呼ばれる地域のエリートはこぞって彼らを裏切ることになります。

そんな外部からの権力者であるがさし若ちゃらですが、その人柄からか民衆からの信望も厚かったようです。

その証拠に彼についてのこんな歌が残っています。

かさすちゃらは
だじりよ 鳴響め(とよめ)
見れば 水廻て
又 真物ちゃらは
又 なごの浜に
又 なごのひちゃに
又 大和ぎやめ
だじりよ 鳴響め


がさし若ちゃらは
ますます鳴り響け
水走るような笑顔になって
立派な若ちゃらは
なごの浜・なごの地に
さらに大和までも
ますます鳴り響け

他にも彼を称賛する歌が8つも残っていることから、彼の人気の高さがうかがえます。

しかし、人気のヒーローには悲劇的な結末がつきもの・・・

奇しくも彼は自害することになるのですが、その辺りは時間があるときにまたご紹介しましょう。

登武那覇城跡探検開始!

登武那覇城跡へは登武那覇公園の下の広場の先から行きます。

登武那覇城跡へ向かう

森への入り口はこんなところ。

登武那覇城跡への道

冒険心が掻き立てられます。

登武那覇城跡への道

役場の方が前もって刈ってくれた森の中を進んでいくと

登武那覇城跡石垣

石垣の後が!

登武那覇城はごらんのとおりすっかり森の中に埋もれてしまっているので、どこが門かも定かではないそうです。

城は敵からの侵略を防ぐために、山の頂上に作るのが基本です。

久米島においても宇江城城は山のてっぺんに存在します。

しかしこの登武那覇城は山のてっぺんではなく、あえて中腹に作られているとのこと。

その理由は定かではありませんが不思議ですね。

加工しやすい石材が近くになく、当時は建築技術も未熟だった、周辺に転がっている岩を積み上げ、隙間を埋めて、外壁を作ったようです。

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城の中はあまり広くありません。

落石によるものか、もとからなのかは分かりませんが、大きな岩がごろごろしていました。

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山の上は交通の便も悪いことから、若ちゃらの住まいは別にあったのではないかと言われています。

これほどの労力をかけながらも住まわれないってなんか悲しいですね。

栄華を誇った伊敷索一族も、琉球王朝の尚真王に滅ぼされてしまいます。

この城が使われていたのも数十年足らずではないかということ。

盛者必衰

易姓革命の思想が残る沖縄においてこれは必然のことなのでしょうね。

 

島に住んでいると、こんな風に歴史跡地をすぐ見に行くことが出来ます。

そして、その昔、そこに暮らしていた人々の生活に想いを馳せるとき、自然と謙虚な気持ちになれるんです。

僕らはやもすると、すぐ自分自身を過信してしまいます。

すぐ傲慢になってしまいます。

でも、僕らの存在は、昔々から命を紡いできてくれたご先祖様の努力のたまものなんですよね。

そこに感謝の気持ちを持ったとき、自然に謙虚な姿勢になれるんです。

そんなことを思い出した、文化の日の今日でした。

素敵なイベントを企画してくださり、ありがとうございました!

 

登武那覇城跡に行ってみたい方、森の中に入るのでハブに遭遇する危険があります。

絶対一人では行かないようにしてくださいね!

もし、ご案内してほしい、という方がいればお気軽にご連絡いただければと思います。

ではまた!

登武那覇城跡のある丘

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