【久米島美女図鑑 vol.6】『島の伝統をつなぐ』玉城由衣子さん

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島暮らしのおかもってぃ
地域おこし協力隊。東京生まれ東京育ちのシティボーイ。マニアック過ぎて役に立たない久米島情報を発信中!
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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!

安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。

沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。

そんなわけで、ここKumejimaLifeでも久米島の魅力的な女性を勝手に紹介していきます!

その名も『久米島美女図鑑』

第6回目は井上祐子さんに紹介を頂いた玉城由衣子(たましろゆいこ)さんです。

玉城由衣子(たましろゆいこ)さんプロフィール

生まれは福島県。東京都中野区育ち。久米島旅行で今のご主人と知り合い、10年前に移住。看護師として働くかたわら、趣味で始めた三線にのめり込む。2015年9月、町が主催する『古典民謡大会』で優勝するほどの実力の持ち主。現在第4子を妊娠中。

岡本
10年前に越してきたんですよね。東京から。お仕事は看護師?

由衣子さん
看護師です。
もともとは介護の仕事をしてて、でもやっぱり看護師になりたいっていって、もう1回看護学校に行き直したんですよ。
看護学校のときの同級生が、久米島におじいちゃんがいて、看護学校の夏休みごとに久米島に遊びに来ていた。
それで今の主人と知り合って。

岡本
島に越してくるのは怖くなかったんですか?

由衣子さん
ねえ・・・でも勢い
思ったらすぐ行動してしまうタイプなので、後先考えず。
親は泣いてましたよ。兄弟も、寂しかったみたい。
ずっと近くにいるもんだって思ってたみたいだから。
でも、姉の子どもたちが遊びに来たり、母親も父親も遊びに来たりするので、今となっては喜んでる。
だから良かった結果オーライ。

岡本
でもどこに行っても結果オーライになるような人の気がします、笑

由衣子さん
良くなるようにね、やっぱりやっていかないと。

岡本
最初の頃はどうでした。

由衣子さん
すぐ一人目を妊娠して、家に籠ってたので、最初の1年はきつかった
友達もなかなか出来ないし、頼るのは自分の旦那しかいないし、妊娠してホルモンバランスを崩して、情緒不安定になるし、本当にやっていけるのかなって不安になったりしてたけど。
子ども産まれてからは、子育てが楽しくて。

岡本
何が楽しかったですか?

由衣子さん
回りが本当にかわいがってくれるし、東京とホントに違う。
どこに行っても、子どもを連れてたら知らない人も声かけて来るし、面倒も見てくれる。
遊ぶ場所もいっぱいあるじゃないですか。
海で遊ばせたり、公園に行ってみたり、山行ってみたり、そんなのもすごい楽しい。

旦那が漁師なので、その船で遊びに行ったりとかも、だから楽しい。
子育てするのも、生活するのも。

勢いのままに・・・笑

岡本
介護士を辞めてまで、なんで看護師になりたいと思ったんですか。

由衣子さん
私もお年寄りがすごい好きで、介護士もすごい楽しかったんですよ。
楽しかったんですけど、してあげられることに限界がある
結局具合が悪くなっちゃうと、介護士は何もしてあげられなくなっちゃうから、そこにもどかしさを感じて。
自分がもっと勉強して、幅を広げれば、もっとやってあげられることが増えるのかなって。
だからもう1回受験勉強して、高校生といっしょに塾通ったんです。

泣きながら通いましたよ、笑
サインコサインタンジェントなんてもう忘れてるのに。

岡本
すごいですね、そのバイタリティというかチャレンジ精神。

由衣子さん
勢いですね、それも。
仕事を辞めるときも誰にも相談しないで、「もうだめだな」って思ったその日に、上司のところにいって「すみません、看護学校行きたいんで辞めます」って。
塾もすぐ決めた。

その勢いが周りの人を傷つけないようなこと、人に迷惑をかけないように。
久米島に来て、最初親も傷つけたけど、今はみんな幸せだし。

自分にしかできないことを

岡本
三線やられてるんですよね。何回も入賞されてるみたいですけど。

由衣子さん
三線をやってたから、こっちで楽しい生活が出来ているのかも。
家族以外で関わる場、仕事と家族以外に自分が活動して頑張れる場所があったから、本当に楽しいのかもしれない

岡本
いつから始めたんですか?

由衣子さん
一番上の子がまだ1歳のときくらいだからもう8年になる。

岡本
きっかけは?

由衣子さん
家族がみんな民謡好きで『古堅しんか』に知り合いがいるからって、見学に連れて行ってくれて、そっからスタート。自分から島の人に入っていく勇気はなかったから。
※古堅しんか・・・久米島で活動している三線グループ。

岡本
賞もらうってすごいですよね。

由衣子さん
やるってなったら一気にやるから。

岡本
そんなにのめり込める何かってなんですかね。

由衣子さん
なんなんだろうね。先生の期待にも答えたいし、家族からもすごいねって言われたいし、成績を上げてれば、「こっちに住んで良かったんだね」ってみんなが喜んでくれるから。

自分しかできないこと、そういうのをあんまり持ったことがなかったから。
楽器もずっと苦手だったし、音楽の授業とかも大嫌いだった。
すごい苦手だったけど、「やればできるんだ」って。
頑張ったらやっぱりおのずとついてくる。
そしたら、もっとやる気になってく。

何か一つ、伸びてくれればそれでいい

岡本
今時間が空いたら何します?

由衣子さん
三線の練習。教師免許を取るために地道に練習しているのと、子育て。
関われる時期は今しかないから。高校大学行ったらどんどん離れるじゃないですか、だから子育てに気合入れてます。

岡本
どんなふうに関わってますか?

由衣子さん
宿題は全部見てる、ちゃんと自分で、しかも超うるさく、笑

私小さい頃、親にずっとほっとかれてたんですよ。ずっと仕事仕事で、本当にかまってもらえなかったっていうか。
だから、自分はちゃんと見たい。ちょっと干渉し過ぎているくらい見てるかも・・・

岡本
どうですかお子さんの様子?

由衣子さん
いい子に育ってるかなって。
勉強が出来るとか、スポーツが出来るとかじゃなくて、誰にでもニコニコきちんと挨拶が出来るような子、
何か一つ、この子がいいって思ったことがすんごい伸びてくれればそれがいいなって思う。

私小学校のとき、すごく頭が悪くて、授業が分からなくて、すごい苦痛だったんですよ。
そういう苦い経験を子どもにして欲しくないから、だから学校に楽しく通って、
好きな事だけでもすごい伸びてくれたらいいな~って。

娘も三線やってて、すごい上手になってきてるから、すごい嬉しい。

岡本
僕も学校の勉強は必ずしも出来なくていいと思ってるんですけど、出来ないことによって、自己肯定感とか下がるのは良くないなって思いますね。

由衣子さん
私もずっと自信がなかった。何やるにしても。

だから指されても答えられない。教科書読みなさいって言われても恥ずかしくて顔真っ赤になっちゃったりとか。
そういう風になって欲しくないじゃないですか。

岡本
今そんな風に見えないですけど。

由衣子さん
中学から勉強すごい頑張ったからだと思う。
そしたら、不器用だったけど人並み程度に出来るようになって、
高校では上の方になって、それで自信を持った。
「あ、なんだやればできるんだ」って。

それでいろいろ自信がついたんだと思う、努力すればついてくるんだなって、
今の三線もそうですし、負けたくないし。

パジャマで帰った事件

岡本
ずっと東京に住んでこっちに越してきたんですよね?
生活感の違いはどうでした?

由衣子さん
はじめは時間の過ごし方が分からなくて、ちょっと映画見に行くとかもできない、本屋で立ち読みすることもない、これどうやって1日の時間過ごすのかなって。
でもすぐ子どもが出来たから、子ども連れてずっと公園で遊ぶとか、自分の過ごし方が出来るようになった。

岡本
今は那覇に行きたいとか思います?

由衣子さん
買い物だけ、洋服はサイズ感が分からないから。
あとは子どもたち遊ばせに、たまには映画館や動物園に連れていきたいとか。

普通子ども3人もいたら夜って出してくれないじゃないですか。
でも旦那と親みんなでその間見ててくれて、「三線行っといで」って、応援してくれてるから
私はやりたいことやらせてもらってるから満足
やっぱり子どもたちにいろんな世界見せてあげたいし、いろんなことをして欲しい。

岡本
10年間過ごした中でもっとも印象的だった出来事ってあります?

由衣子さん
旦那とけんかはすごいするんだけど、1回、パジャマのまま、短パンとTシャツと首にタオル巻いて、島草履はいて、こども2人連れて東京まで帰っちゃったことある。すごいでしょ?笑

旦那が空港までは送ってくれて、絶対に空港で止めてくれると思ってたんだけど、そこでバイバイって。
私も後に引けないから、早割でも何でもない高いチケット買って。
そのまま東京まで帰って、そしたら次の次の便で旦那が東京まで追いかけて来た、笑

もう本当に無駄遣いだねっていう。
それはけっこうすごい出来事だったかもな。

岡本
前後で何か変わりました?

由衣子さん
自分の親がいないで旦那と旦那の親だけだと、もちろん良い家族なんだけど気は遣うじゃないですか?
そんな下でやってるのに、飲みに行ったら帰って来ないとか、子どもが病気なのに帰って来ないとか、そういうのでストレスたまって。
結局それが喧嘩の発端だったと思うんだけど。

東京に追っかけて来たときに、決まり事を作って。
「これを守ってくれなきゃ私は島に帰らない」って約束して帰って、
そういうのがあってから変わってきてくれてるのかも・・・
だから今は大丈夫なんじゃないですかね。

岡本
素敵なご主人ですね。

由衣子さん
不器用だけどね、ぶっきらぼうだけど、根はすごいいいんだと思う。

島にしか無い景色

岡本
島に越してきて良かったことって何ですか?

由衣子さん
やっぱり自然があって、癒されるかな~
ちょっと嫌なことがあっても1歩外に出たら、ある程度気持ちが落ち着いて戻れるっていうか。
自分の精神的なものによかったかも、生活は。

岡本
好きな場所とかあります?

由衣子さん
島尻とか銭田とかの海岸で子どもたちと貝殻を拾える場所も好きだし、登武那覇も好きだし、銭田公園とかだるま山とか、全部好きかな~。
あと山のパン屋さんの景色が大好き。

生まれが福島で山育ちでしょ。
だからなのかな、山のパン屋さんがあってて。
山の匂いと空気に「は~っ」てすごいほっとする。

岡本
僕もよくランニングするんですけど、ふと見たときの空の青さがすごい好きで。

由衣子さん
真っ青な空で、いろんな形の雲が見れたりするじゃないですか、夕方になってくると色が変わってオレンジっぽくなってきて。

子どもたちにこんなのを見せれるのがすごいと思う
自分だちは東京で育って夏休みとか特別な時にしかこういう風景は見れなかったけど、これが日常で見れるってすごいなって。
これを当たり前だって思って欲しくないなって。

岡本
たしかに島に住んでると慣れてきますからね。

由衣子さん
当たり前と思わないで、すばらしいことなんだっていうのを持っていてほしい。

伝統を残すこと

岡本
ゆいこさんがこれから島でやりたいことって何ですか?

由衣子さん
教師免許取りたいかな、三線の。

古堅しんかの大先生と息子先生がいて、その大先生が80代後半なので、その先生のサポートがしたい
こんなにすごい人いないから、なんでも弾けるし、人柄も素晴らしいし。

三線の幕開けをやる古典民謡の人ってみんな高齢で、若い人も古典までやらない人が多いけど。
私は先生のサポートをしたいから古典も習っていて、幕開けにも1回出させてもらったんですよ。その場にいったときに、「このままじゃマズい、やる人いなくなるんじゃないか?」って思って。
古典苦手だけど、やらなきゃっていう使命感に駆られてるかも。
そのために、まずは自分がちゃんと覚えなきゃっていうところなんだけど・・・島の伝統的な音楽を残していきたい

子育てと両立しながら・・・なかなか難しいけど。

岡本
またガーッと勢いで動くときが来るんでしょうね。

由衣子さん
動きたいですね!笑

編集後記

インタビュー中も終始『勢い』がすごかった由衣子さん。話を記事にまとめるのが大変でした(ボソッ)笑

話しているだけでこっちも元気になってしまうような、エネルギッシュで素敵な方です。

島で生きる人として、自分のやると決めたことに対して向かっていく強さを感じました。

由衣子さんの今後のご活躍が楽しみです!

 

 

 

伝統

 

引き継がれてきた何かをつなぐために、途絶えさせてはいけないものだと思います。

同時に、『伝統を守ること』と『変容を促すこと』の価値を考えることがあります。

 

2016年3月に久米島博物館で開かれた、川前和香子さんの作品展に行ったときのこと。

講師の小橋川さんがこんな話をしてくださいました。

「伝統を守ることは、ただ単純に技術を継承するのではなく、独自のものを生み出し革新していくことである」

 

僕らは何を守って何を変えていくべきなんでしょうか。

 

それでは素敵なKumejimaLifeを♪

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