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こんにちは!
島暮らしのおかもってぃです。
ハテの浜行って、綺麗なビーチ見て、美味しいもの食べて「あ~久米島いいとこだった」って言って終わってませんか?
久米島には観光マップには載りづらい秘境がたくさんあるんです。
それらを知らずに島を去ってしまうのはもったいないなと思うんですね。
そんな久米島の秘境の一つが無人島、『オーハ島』です。
僕が島で一番好きな場所。
何度遊びに来たか分かりません。
そんな知る人ぞ知る隠れスポット!無人島『オーハ島』を本日はご紹介したいと思います!
※オーハ島は基本的に無人島なのですが、現在は1家族だけ居住しているとのことです。
目次
オーハ島の場所
オーハ島は海洋深層水のリラクゼーション施設、バーデハウス久米島がある奥武島の先にあります。

奥武島の先の海岸に行くと、オーハ島が見えます!

干潮時刻なので干潟になっている。先に見えるのがオーハ島
当時は集落だったオーハ島
オーハ島に人が住み始めたのは明治末期。
お隣の渡名喜島から漁民の2家族が移住したのをきっかけに、大正時代に10数個の家族が渡ってきたと言います。
この島に住む人のほとんどは、半農半漁の暮らしをしていたと言います。
ただ、戦後になると沖縄本島へ転出してしまう人が多くなり、現在は無人島になっています。
リンゼンアイポーカーさん殺害事件の犯人、市橋達也容疑者が潜伏していた島としても有名(?)です。
オーハ島への行き方
そんな久米島の秘境、オーハ島への行き方を紹介します。
干潟を渡るのは危険も伴うため、基本的には専属のガイドさんをつけることをお勧めします。
オーハ島に行くには日程選択が重要
無人島、オーハ島へは基本的に歩いて渡ることが出来ます。
ですがそれは、干潮、なおかつ大潮のとき限定です。
干潮時刻、及び水位はこちらの潮汐表でチェックしましょう。
特定の日をクリックするとその日の干潮時刻、及び潮位を知ることができます。

2017年5月27日(土)の奥武島の潮位グラフ(出典:http://tide736.net/day/?y=2017&m=5&d=27&pc=47&hc=25)
グラフは干潮時刻とそのときの水位をチェックしましょう!
干潮時の水位が50㎝前後であれば歩いて渡ることは可能ですが、大きく引いているときの方が断然面白いので、個人的には10㎝以下になる日をお勧めします。
干潮時の潮位が10cm以下になるのは4月~8月の間だけ。
それ以降になると、大潮のときでも潮があまり引かず、オーハ島へ歩いて渡るのは難しくなります。
行くなら夏までがチャンス!って感じですね。
干潮時刻の前後1時間半くらいが歩いて渡りやすい目安です。
スケジュールとしては
- 干潮時刻の1時間半~1時間前:前奥武島の海岸に到着、干潟を渡る(所要時間15~30分程度)
- 干潮時刻の1時間前~30分前:オーハ島に到着。
- 干潮時刻前後30分:無人島で戯れる
- 干潮時刻から30分後:オーハ島を出発、奥武島へ帰る
大体上記のような感じになります。
行って帰ってくることを考えると、最大で3時間くらいが遊ぶ限度。
たくさん遊びたい人は、干潮時刻の1時間半前に奥武島海岸に行き、オーハ島へ行きましょう。
ただし、長居し過ぎると潮が満ちてきて本当に帰って来れなくなるのでそこだけは注意してください!
オーハ島への道のり
まずは奥武島に向かいます。
ちなみに奥武島に渡るこの橋の上は絶景ポイント!
信じられないくらい青い海を楽しむことが出来ます。
よそ見注意ですね。

そのままひたすらまっすぐ進みます。

しばらく進むと右手に島内屈指のリラクゼーション施設、バーデハウスが見えてきます。
海洋深層水を使ったスパがなんともいい気持ちな施設ですが、今日は一旦スルーします。
そのままひたすらまっすぐ進んでください。

さらに道なりに進みます。

しばらく行くとT字路にぶつかるのでここを右に曲がりましょう。
海岸が見えるはずです。

ここに車を止めて進んでいきます。

対岸に見えるのがオーハ島になります。
直線距離で400~500mくらい離れています。
干潮のときを見計らっていくと海が干上がっており、至るところに海底が露出しています。
あとはひたすら歩いて行くだけです。

無人島のオーハ島。
あれ!?電線!?と思った方。
実はオーハ島は、以前は人が住んでいたこともあって、電気が通ってるんです。
100%ワイルドな環境を創造していた方はちょっとだけがっかりですかね。

干潮時は潮が大きく引いているため、浸かったとしても膝くらい。
すいすい歩いて行くことが出来ます。
その途中で様々な生物に遭遇するのでとても面白いですよ!

景色も抜群に綺麗です。

しばらく歩いて行くとやっと上陸!
上陸する手前が実は一番深くなっているので、上手く道を見つけないと腰くらいまで浸かる羽目になります。
上陸してから右の方へ歩いて行くと人工的な建物があります。

奥に道も続いていて、進んでいくと昔使われていた住居があるんだとか。
ただ、オーハ島にもハブが生息しているのでうかつに草むら・茂みには入らないようにしましょう。

しばらく浜辺を歩いていると完全なプライベートビーチが待っています。
ここで本を読むもよし、のんびりするもよし、思い思いの時間をお過ごしください。

潮がすっかり引いた様はなんとも壮観ですね~。
うつくしい景観にを眺めていると時間が経つのを忘れてしまいますが、帰る時刻には気を付けてください。
家に帰るまでが遠足です。
以上、無人島オーハ島への行き方でした。
無人島オーハ島に行くツアーは?
そうは言っても自分たちだけでは不安・・・という方も多いと思います。
オーハ島へのガイドプログラムを行っている島内事業者さんを紹介しますね。
ネイチャーガイドあおしょうびん
カヤックでオーハ島に行くコースもあれば、歩いてオーハ島に渡るケースもあります。
正確に言うと目的地は無人島『オーハ島』の横のイチュンザ岩というところになるのですが、そちらでもかなりの秘境感を楽しめます。
生物観察をしながら行きたい人は幻の道トレッキングコースがおすすめ!
カヤックで無人島に行って、ゆったりとした時間を過ごしたい方は無人島体験カヤックがいいと思います。
久米島ホタル館
正確にいうと無人島オーハ島に行くツアーではなく、無人島へ行くまでの干潟で生物観察をするツアーになります。
ですが、生物観察をしたいなら圧倒的におすすめなのがこの久米島ホタル館のネイチャーガイドです。
ここのガイドさん、もう半端なく詳しいんです。
どんな質問をほぼ必ず返してくれ、その辺に生えてる草から海の生物まで、本当に何から何まで知っている印象です。
僕が知人を案内するときのネタもほぼ、ここのガイドさんからの受け売りです。
お子さんも喜ぶこと間違いなしですよ。
詳しくは久米島ホタルの会のHPから。
オーハ島、干潟の生物シアター
オーハ島の干潟で出会った生物たちです。
しばしお楽しみください。

こんな可愛らしいサンゴがいっぱい。
踏まないように注意して歩いてくださいね。

定番のクロナマコ。
ナマコは海の分解者、砂中の有機物を分解して、海を綺麗にしてくれてます。
ナマコが存在することは、綺麗な海である証拠でもあるんです。

このにょろにょろ~としたものはオオイカリナマコ。
全長1mくらいの巨大なナマコです。
そのグロテスクなありように、見つけた瞬間はかなりドキッとします。
体表にイカリのような突起物がたくさんついていることからその名前が付いたそうです。

石。
いや、カニです。
何でもパイレーツオブカリビアンでクラーケンのお腹の中の世界に登場するカニのモデルになったんだとか。

緑の(おそらく)海藻の一種の周辺に付いている、ピンク色のつぶつぶが詰まっているもの分かりますかね?
直径1センチくらい。
あれは貝などの軟体動物の卵らしいです。
個人的にはiPhoneの接写力、綺麗さに驚いた一枚です。

ヒトデ。
こんなにもヒトデらしいヒトデは見たことがありません。
まさにザ・ヒトデって感じですね。

これ見えますかね?
エビです。
干潟を歩いていると小さな穴が海底にたくさんあることに気付きます。
彼らはその穴の住人。
面白いことに、近くにある海草をちぎって入り口に持っていくと、するすると海草を(たぶん)食べに来るんです。
そのまま釣り上げることは不可能ですが、引く力もけっこう強くて面白いんです。
ぜひ試してみてください。

見えますかね?
タコです。
美味しそうですね。
周りの色に合わせて擬態してました。
ちょっとやそっとではどこにいるか分かりません。
さすが海のかくれんぼ名人。

見つけたときにめっちゃビビったやつ。
ウミヘビ。
基本的に猛毒の持ち主。
なんでも陸上の毒ヘビの何十倍もの毒を持つらしい。
いいか、危ないから絶対に近づいちゃダメだぞ。
絶対にいじっちゃダメだぞ。
絶対につついたりしちゃダメだぞ。
・・・
良い子は絶対にマネしないでください。
ガチで危険です。

その後はすーと泳いで行ったのですが、なんとも優雅でかっこよかったです。
いや~興奮しました!!!
干潟にはほかにも様々な生物がいます。
体長1m以上のウツボに出くわすこともしばしば。
ただし、海には危険もいっぱいです。
いやっ、ウミヘビつついたお前が言うなよ!!!
っていうツッコミが聞こえてきますが、大切なことだからもう1回言います。
海には危険がいっぱいです。
慣れない人や小さなお子様をお連れの方は基本的にガイドさんを連れていくことをおすすめします。
まとめ
以上、久米島の無人島『オーハ島』への行き方及び、私の趣味嗜好に過ぎない干潟の生物シアターでした!
このオーハ島と奥武島の間は、僕が島で一番好きなスポット。
多種多様な生物や爽快な景色が楽しめる最高の場所なんです。
普通の観光では味わえない冒険気分を味わいたい方におすすめ!
久米島に来た際はぜひスケジュールに入れてみてください。
それでは素敵なKumejimaLifeを♪
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