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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!
安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。
沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。
そんな女性たちの過去・現在のストーリーを聞きながら、これからどう生きていくのか、どう島にかかわっていくのか。
そんな物語を紡いで行けたらいいなと思っています。
第10回目は嘉手苅亜由子さんから紹介していただいた多和田瑠里さん。
まさかの同い年でした!笑
多和田瑠里(たわたるり)さんプロフィール

岡本
まさかの同い年なんですね。笑
島で同い年に会う機会がほとんどなかったのでびっくりです。
高校は久米島高校、その後は?
瑠里さん
4年間本島の大学に行って、すぐ帰ってきました。
岡本
本島に出てみてどうでした?
瑠里さん
授業も楽しかったんですが、サークルには入らず、スタバのバイトを頑張ってしまって。
スタバはただのバイトじゃなくて、時間外勤務が多くて、勉強しないと働けない。
新しい商品のことだったりとか、コーヒー豆のことだったりとか、いろいろある。
自分よりも下の子たちもどんどん入ってくるので、その子たちへの指導もあって。
充実したバイト生活でした。
岡本
スタバ素敵ですよね。
瑠里さん
私も素敵だなって思って。
店員さんがてきぱき仕事をされてて、笑顔も素敵だし、こんな人になりたいなって思ってて。
岡本
やってみて学んだこととかあります?
瑠里さん
観察すること。
商品を提供するのは当たり前、その上をいかないといけない。
コーヒーで悩んでいるから試飲を勧めたり、ギフトで悩んでいる人がいたら、こういうのどうですかって言ったり、
自分でお客様の行動を観察して、そして会話しながら。
岡本
それ今にどう生きてます?
瑠里さん
どう生かしてるんだろう?
今子どもたちと接する仕事をさせていただいているので、丁寧に、一人ひとりにあった授業を提供が出来たらなって思いながら調整しています。
出来てるかは分からないですけど。
将来を担う子どもたちのために

岡本
今のお仕事は?
瑠里さん
商工観光課のグッジョブを担当していまして、小学校、中学校のキャリア教育に携わることをやらせていただいています。
ジョブシャドーイングとか、職場体験のインターシップの事前学習とか事業所開拓とか、
岡本
希望して配属されたんですか?
瑠里さん
大学を卒業して1年目は清水小学校で支援員をしていたんです。
任期が切れる頃に声をかけていただきまして、グッジョブの方に入った。
岡本
もともと子どもと接することとか教育とかに興味があったんですか。
瑠里さん
私は子どもが好きだけどそこまで接する機会がないなって気付いて、募集が出ていたのが母校の清水小学校の支援員。
特別支援員だったので、ある子についていたんですけど、その子が情緒的に大変で・・・
毎日が試行錯誤でした。
「どうやったらこの子のモチベーションを・・・」って考え続ける1年だったので、あっという間でしたね。
当時その子は4年生だったんですけど、中学生になった今でも、「瑠里せんせい~!」って。
それがとっても嬉しくて。
1年間意味があったのかなって。
自己満かもしれないですけど。
今の職場でも、将来久米島を担っていく子どもたちの進路選択に関わることが出来ているので、とってもいい経験。
いつかビックになって、久米島のこととか、県外とか、日本とか、担っていく子たちが出ていくのを楽しみにやってますね。
久米島のために、子どもたちのために、仕事が出来ているのも良かったのなって思います。
分け隔てなく接すること
岡本
今の自分を形作っている人生の出来事ってありますか?
瑠里さん
一応、全部の経験で今の私が出来ているのかなっていうのがあると思うんですけど。
例えば、高校に入って、バスケ部のマネージャーをやったんですけど、マネージャーってやっぱりサポートする人、支援する人、部員が部活をやりやすい環境を作る。
仕事をやりやすい環境を作るために今頑張ってるんですけど、そういう面でも、生きていると思いますし、
スタバでバイトしたこと、子どもたちと関わったこと、全部がちょっとずつの経験ですけど、積み重なって、今の自分を発揮している感じ。
岡本
全てがつながっているような気がしますよね、面白いことに。
瑠里さん
高校に進学するときに自分の長所を書かないといけなくて、でも全然書けなくて。
そのときに担任の先生が「分け経てなく人と話すことだよ」って言ってくれて。
今もそれを私の長所にしてる。
差別っていうか区別しないで、いろんな人と話す。
人は人。
誰とでも同じように話す。
相手のことも大切にしますし、でも違うなって思ったら、自分の意見も言って。
自分の意見も大切に。
岡本
対話するときって自分の中で一致してるってすごい重要。
相手の意見が「なんか違うな~」って思ったまま言わずに関わっていると、それが伝わっちゃって信頼関係を築けなかったりするんですよね。
だから自分の意見を伝えるって重要なことだと思います。
ここで生まれたからこそ

岡本
多和田さんは何をする人だと思いますか?
瑠里さん
私は、子どもたちに「将来って、大人って、働くって楽しいな」とか、将来に希望を持ってほしい。
将来の夢を見つけてほしいっていうほどではなくて、かっこいい素敵な大人になりたいって憧れを持ってほしい。
今はそれをお手伝いしてる。
そのためにも、自分が仕事を楽しんでキラキラしているように。
楽しそうに仕事をしているなって思ってもらえて、将来に希望を持ってほしいなって。
岡本
人と関わる上で大切にしたいことってなんですか?
瑠里さん
一人だけの力で出来ている仕事ではないので、島内の各事業所の人たちとの信頼関係、関わりを大切に。
ファックスとかメールですぐお願いは出来るんですけど、1か所1か所で直接行ってお願いすることを意識してます。
人と人との直接的な関わりを大切に。
岡本
これからやっていきたいことってあります?
瑠里さん
子どもたちの支援に携わることが出来たので、次は久米島町ですかね。
そしたら島民の方々の生活に携わることが出来るので。
子どもたちと関わるのと大人と関わるのはまた違う仕事だし、ステップアップできるかなって。
岡本
多和田さんと関わった人たちはどうなっていくんですかね。
瑠里さん
どうなっていくんだろう、笑
ドリー部さんとか、今いろんなところ久米島のために頑張ってらっしゃってて。
それが私のちょっとした力とか、みなさんの力でまた良くなって、人口が増えるなり、久米島から世界へ発展していって欲しいなっていう。
今みなさんが頑張っている中で力になりたい、ちょっとでも。
私一人の力がめっちゃあるわけでもないので、みんなの力にちょっとなりたいなって感じですかね。
岡本
謙虚さが伝わってきますね、笑
瑠里さん
ネガティブ野郎なので、笑
ポジティブ野郎ですか?
岡本
いや、人生の大半はネガティブに生きてますよ、笑
今はポジティブですが、根本にあるのはネガティブかなと。
でもそのネガティブさを悪いものとは思ってないので。
瑠里さん
実は、ネガティブな部分を自信に変えたいからあえて人と話す職業をやったりしています。
ネガティブ同士頑張りましょう。
岡本
そうですね、笑
最後にひとつ、「島のため」って言葉を使いますけど、なんでそんな風に思うんですか。
瑠里さん
島で生まれて、ここまで島で生活をしてきてるので、恩返し。
原点は久米島。
生まれたからこそ、力になりたいなっていう。
編集後記
You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
将来を見据えて、点と点をつなげることなどできません。できることは、後から振り返って、つなぎ合わせることだけです。だから我々は、今やっていることがいずれ人生のどこかでつながるだろうと信じるしかないんです。
(スティーブジョブズ、スタンフォード大学卒業講演より)
僕がとっても好きなスティーブジョブズ“伝説のスピーチ”より引用です。
今やっていることが何の役に立つのか、それは誰にも分からない。
でも振り返ってみたとき、それらは不思議とつながっているものなんです。
多和田さんのお話の中にも、そんなつながりが見えてきます。
島に対する想い、子どもたちに対する想い。
同い年でこんなに頑張っている方がいるのは刺激になるなと思いました!
多和田さん、ありがとうございました!
それでは素敵なKumejimaLifeを♪
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