【久米島美女図鑑 vol.16】『人を支えたくて』山城萌美さん

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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!

安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。

沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。

そんな女性たちの過去・現在のストーリーを聞きながら、これからどう生きていくのか、どう島にかかわっていくのか。

そんな物語を紡いで行けたらいいなと思っています。

第16回目は久米島紬レディーを務める山城萌美さん。

登武那覇太鼓やフラダンスにも取り組むアクティブな方です!
※登武那覇太鼓(とぅんなはだいこ)・・・島内で活動しているエイサーのグループ

山城萌美(やましろもえみ)さんプロフィール

久米島出身。高校卒業後、大阪の専門学校に進学。その後整骨院で2年間勤務し、2年前に帰島。現在は久米島町役場の税務課で勤務しており、島の魅力を伝える久米島紬観光レディとしても活動している。他にも登武那覇太鼓やフラダンスなど、アクティブに活動中。
※久米島紬観光レディ・・・久米島紬をまとい各地で久米島の発信をする。毎年3名選出される。任期は1~2年


萌美さんは島出身ですよね?


18までここにいて、高校卒業してから4年間大阪にいました。


子どもの頃って、久米島はどんな場所でした?


自分は真謝出身なんですけど、小さい頃はお父さんと海に遊びに行ったりとか、あと登武那覇公園に行ったりして、身体を使って遊ぶのにいい島でした。

中学高校になると、買い物行ったりカラオケ行ったり、違う遊びに興味が湧いて・・・
でも、島にはないので、「さっさと出たい!」って思いしか、笑

高校ではバイトで頑張ってお金ためて、ためたお金を持って那覇に遊びに行っていた。

スポーツトレーナーに憧れて


じゃあ大阪生活は楽しかったんじゃないですか?


めっちゃ楽しかったです!!!笑


何をやってたんですか?


2年間は専門学校で、2年間は仕事だったんですけど、スポーツトレーナーの資格を取りたくて、トレーナー系の学校に行っていて、その後は整骨院で仕事をしてました。


スポーツトレーナーになろうと思ったのは?


すごい単純ですよ、笑


ほおっ!笑


もともと野球が好きだったんですけど、特に元ライオンズの中島裕之選手がすごい好きで。
結婚したいくらい好きで、笑

こうやってスポーツをやっている人たちを支えられる人になりたいって思って、スポーツトレーナー。

たまたま高校で進路説明会があって、そこでたまたま目にしたの大阪の専門学校がプロと契約している先生が教えてくれるところで、そこ行きたいな~って。


あわよくば中島選手と結婚?


ホントにね!
ならんかったんですけど、笑

人を支えたい


そんな理由で行ってみてどうでした?


勉強も楽しかった。
スポーツトレーナーとしてケガした人たちを支えたいと思ってたので。

そこの野球部でマネージャーしながら、ケガした人のケアとかリハビリしている人マッサージをしたりしてました。

自分は人を支えるのが好きなので。


それはいつから思ってるんですか?


久米島の中学校は、大会に合わせて期間限定で陸上部が出来るんですよ。
そこでマネージャーをしてて。


夏休みに毎日走らされるやつですよね?


そうそれ!笑

みんなが頑張っている姿を見ながら、自分も貢献して。
そんな風に、選手支えるのが好きだったので。

人数の関係で久米島の中学校には陸上部はありません。ただ、秋頃に陸上の大会があるため、夏休みは全校生徒がその練習をします。高校生に「辛かった思い出は?」と聞くと、半分くらいが「中学の陸上」と答えます、笑


活動していて嬉しかったことってどんなことですか?


自分はマネージャーが当たり前と思ってやってたんですけど、最後の最後に選手が「ありがとう」って言ってくれたのが一番。

野球部のときも「萌美がいてくれたから、練習もちゃんとできたよ~」って言われて。
「見てくれてたんだ!」みたいな。

これが自分の仕事で当たり前だと思ってたから。
人を支えたい一心でやってたから。


僕そういうのたぶんできないんですよ!だから、マネージャーやってる人ってすごいなって思うんです。
萌美さんにとって、『人を支える』ってどういうことを指すんですか?


部活でいったら、この人がベストを尽くせるような状態で、試合に挑んでもらうこと。
整骨院では自分が持っている知識を使って、患者さんが求めているものを全力で提供してあげる。
自分が出来ることはやってあげる。先生たちは治療に専念できるように。

先生たちがこういう治療をしたいんだったら先に読み取って準備しておくとか。


すごい!


そう仕込まれました。
怒鳴られ怒鳴られ、笑

でも楽しかったです。
あとから患者さんから「ありがとう」って聞けるのが。
おばあちゃんたちも来るときはいろんな顔で来るんですが、終わった後に笑顔で帰っていくのを見るのが好きだった

部活でマネージャーやってるときも、選手が笑顔で試合をやっているのをみたりとか、練習終わりの最後にアイシングをしてあげてるときに、笑っている顔をみたりしていると、こっちが嬉しくなる。

安心できる場所


どういうきっかけで島には戻られたんですか?


まあいろいろな事情があったのと、大阪はもういいかなって思ってる自分もいたので、「沖縄、久米島帰りたい!」って。


そんな想いもあったんですね。


めっちゃありました、笑

大阪も楽しかったけど、沖縄がいいって。

心休めるのは沖縄。
大阪は楽しいところだけど、沖縄は疲れをいやすというか本当に安心できる場所。

ちょうどお母さんにも「帰って来ない?」って言われて。

本島か久米島かで悩んで。
でも帰るんだったら久米島がいいって。

お母さんが役場が臨時募集しているのを見つけてくれて。
そして、自分は福祉課の人に誘われたんですが、お母さんが間違えて総務課に出しちゃって。
さらに、何故か税務課にいっちゃって、笑


めちゃめちゃやん!笑


でもいいやって思って、笑
税務課でもすごく勉強になる。
行くとこ行くとこ楽しい。


今戻ってきて3年目ですか?


はい、3年目ですね。


島で2年間過ごしてみて、どうでした?


楽しいですよ。
何もなくて、友達もほとんど出て行ってるんですけど・・・


この年代はね。


全然女子いないです。1人くらい。

同級生の子たちがほとんど出ちゃっているので、そういう時は「那覇行こうかな」って思ったりするんですけど。
今フラダンスと登武那覇太鼓と真謝青年会に入っていて、その活動が楽しいので久米島を出れない。

島の良さを伝えていきたい


島に帰ってきて良かったな~と思うことは?


ストレスはなくなりました。

向こうでは朝7時に家を出て、10時半に帰ってくる生活が毎日だった。
唯一の休みが日曜日。

久米島帰ってきたら、愚痴を言える人がいて。
お家でも話す人がいて。


久米島紬レディーを始められたのは?


もともと一代上に同級生の子がいて、彼女に誘われてたんですがずっと断ってたんですよ。

でも役場の方から、「やってみたら?いろんなとこ行けるよ」って言われて。
人もいないからって応募してみたら、結局2年間やってました、笑


やってみてどうでした?


住んでたくせに久米島のことをこんなにも分からなかったんだって。
久米島紬も分からないから勉強して、久米島の自然や環境や歴史も勉強して、「あ、こんなことも分からなかったんだ自分」って。

あとは外でいろんな人とお話する機会も増えたので、吸収することも多かったですし、人脈が増えたかな。


来年もやります?


やらないです!!!笑
もういいです!笑


だいたい1年で終える方が多いですしね。


1年では物足りなかった自分がいたんですよ。
もっと言いたいことがあったな~とか、もっと言葉にしてスピーチしたかったな~とか。


紬レディとして伝えたいことって何なんですか?


もっともっと久米島は素晴らしいところだよって。
宮古とか石垣に負けないくらい良い島だよって言うことを伝えていきたいなって。

久米島って聞いたら、「えっどこ?」って人が多かったんです。

「久米島?全然分からん」って。

久米島もっと広めたいですね。
で、もっと久米島の子たち帰って来いよって言いたい、笑


同年代欲しいですよね、笑


紬レディも久米島出身の子にもっとやって欲しいって思うんですよ。
『久米島』ってついてるんだから。

もちろん移住してきた人も客観的な目線で久米島を勧められますけど、住んできた人は住んできたなりのことが言えるんで。
昔はこうだったよ、でも今はこうだよって。

だからもっと久米島の女の子たちにやって欲しいなって思うんですけど。

楽しいままに生きていきたい


これから島でやっていきたいこと、興味のあることってあります?


観光もそうですけど、トレーナー活動として子供たちの怪我の処置をして、支えてあげたいな~って。
まだ思ってるだけですけど。


いいですね!他には?


う~ん、やりたいことはやってるからな~。
フラダンスも登武那覇太鼓も。
毎日けっこう充実してますね

だから暇しないです。
楽しいですよ。


島だとやることないみたいに言う人もいますけど。


自分から進んで見つけにいけばあると思う。
フラも募集してますし。
登武那覇太鼓も人数少なくなってきてるので、大人にもぜひやって欲しいんですけど。


ざっくりとした質問しますけど、これからどう生きたいですか?


そのまま、自分が楽しいまま生きていきたいです。
じぶんが好きなことをやって。

それをやらせてくれている親とか、職場の方とかに感謝しつつ。
あとは、やっぱり自分は支えたい人なので、それを実際にやりたいなって思いますけど。


いいですね!

編集後記

人間はどうしても、まだ来ぬ未来に対して憂えてしまうもの。

でも、そこに捕らわれないで今を楽しむこと。

 

忘れがちだけど大切なことだと思います。

 

離島ではやることがない。

地元の人かどうかに関わらず、そんなことを言う人もいます。

 

でもその生活に楽しさを見いだせるかどうか、自分の人生を楽しめるかどうかは結局自分次第なんだと思います。

そんなことを感じた時間でした。

萌美さん、ありがとうございました!

 

それでは素敵なKumejimaLifeを♪

(写真撮影:麓大地)

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2 件のコメント

    • こんにちは!
      僕はもう美女図鑑でいっぱいいっぱいで・・・
      紹介したい方はいっぱいいるんですけどね。

      どなたかインタビュアーをしてくれないかと思ってます、笑

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