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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!
安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。
沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。
そんな女性たちの過去・現在のストーリーを聞きながら、これからどう生きていくのか、どう島にかかわっていくのか。
そんな物語を紡いで行けたらいいなと思っています。
第20回目は大道りつ子さんからご紹介いただいた喜納ひろみさん。
久米島の運送会社、有限会社喜納エイジーエス・カーゴサービスの専務取締役として務めてらっしゃいます。
喜納(きな)ひろみさんプロフィール

ひろみさんは久米島出身ですか?
そうです。
高校は那覇商業行って、卒業後に戻ってきて。
この仕事も最初は私一人でやってたんですよ。
じゃあひろみさんが始められたんですね。
うちの旦那が空港にいて、だれか配達できる人を探していたみたいで。
それがこの仕事の始まり。
当初はダットサンに荷物を積んで、荷物の送り方も分からなかったから、電話して聞いたり。封筒にお金を入れて、荷物に張り付けして送ってた時代なんですよ。
最初は仕事が2,3件しかなかったんですが、それが「どどどどどっ!」って増えて、笑
「いいな~これ、仕事になるな」って。
それで平成3年に会社にした。

今は創業して26年くらいなんですね。
一番大変だったことってあります?
いつも大変だったような、笑
でも歳とともにだんだんだんだん楽になってきてるよね。
若いときは自分でやらないと気が済まない。
トラックも乗ったし、営業もやっていた。
だんだん人に任せられるようになってきた?
そうなんです。
最初は自分でやらないと気が進まなかったのが、これじゃ職員が成長しないなって。
これからこの会社で目指していきたいことってあります?
何しましょうかね。
右に出るものがいないくらい頑張ろうかな。
この仕事やって、かれこれ35年。
後はもう職員を育てて、自分は楽する、みたいな。
楽してどんな生活をしたいとかあります?
私はね。
世界1周したいんですよ。
いいですね!
行きたいとこってあるんですか?
世界一周の船旅とか、あれ乗って、あちこち回りたいな~って。
自由になったあかつきには絶対行くぞって!
あと商工会活動も楽しいですよ。
理事をやったり、女性部の部長をやったり。
部長になる人がいなくて、万年部長なんですけど、笑
いつになったら引き継ぐ人がいるのかな~って。

足元をしっかり見ること
島のためにって考えて動いたりしますか?
仕事としていろんな付き合いがあるので、こういうことが必要だなってときは私も理事会に伝えたり、同級生に伝えたりする。
移住定住の委員にもなってるんですよ。
でも今ちょっと足踏み状態なのかな
久米島町の場合は、スタートはいいんですよ。
でも、いつもいつの間にか立ち消えになる。
昔からそうなのね。
いろいろとグループを作るのは上手なんですけどね。
どんな島になって欲しいってありますか?
それを描いたらありきたりなものですよね。
でも足元を見てほしい。
入る人より出て行く人の方が多いんですよ。
だから出ていく人にアンケートを取ったことがありますか?って聞いたことがあるんです。
でも「無い」って。
外からの移住定住も大事な部分とは思うけど・・・
海や山の魅力
ちなみに、移住してきた方がここに定住する、そんな魅力はありますか?
あると思いますよ。
海や山が好きな人だったら、毎日が楽しいし。
そうじゃない人の中にはここが地獄と言う人もいますよ。
私からすれば「えっ?どこが地獄なの?っ」て。
「行くところがない」っていうわけ。
やっぱり趣味持たないとだめなんですね。

ひろみさんはよく海に出かけるんですもんね。
私はもう海が大好きなので、仕事にちょっと顔出して、海に行き。
夜も海に行って、田舎生活をエンジョイしてます。
子どものころから海が好きなんですか?
いや、子どもが育ってからですね。
私たちの世代は海に行くなって言われてたから、泳げない人が多い。
危ないからって海に行ったら怒られていた。
子どもが高校を卒業するくらいのときに、ちょくちょくと海に行き始めた。
季節によっては山に行ったらタケノコも取れるし、珍しいキノコや果物も取れたり。
料理も好きなので、調理師免許も取って。
私はね、これが必要だなって思ったら、見逃さない。
それってどうやって判断するんですか?
キャッチするときがあるんだよね。
何気なく、ピッと。
普段からも1日の行動を朝の気分で決めたり、お客さんに会うときは何か新しいものを身につけることとかを心がけてますね。

思い立ったらパッと行動
記念講演とか好きでよくいくんですけどね。
楽しいのは短くて、あっという間に終わる、その反対だと5分で寝てしまう、笑
どの講演が楽しかったですか?
ジャパネットタカタの高田社長の講演。
勝負するときのタイミングはやっぱりひらめきだよねって思うときがある。
高田社長も最初は小さい電気屋さんから、自分でスタジオ作って今に。
その伸びるきっかけは何だろうなって考えながら、自分の参考にしてるんですよ。
ひろみさんもぱっとひらめいたことを日々やってらっしゃるわけですよね。
パッと思いついたらパッと行動する。
りつ子さんのお話でも思ったんですが、みなさん行動が早い。
躊躇がないのが本当にすごいなって。
僕らからすると言い訳を作っちゃうことも良くあるので。
言い訳は自分の慰めのために作ることはあるんですが、基本的に自己責任なので。
人のせいにしてたら成長はないなって思う。
はい、耳が痛い。
ダメよ、人のせいにしたら、笑

今が変わるとき
ざっくりとした質問なんですが、これから先どう生きていきたいですか?
これから先は自分のために楽しんでいきたい。
私たちはここまでやって来たから、あとは自分のために。
どんなことが出来たら楽しめそうなんですか?
楽しめそうなことばっかりですけどね。
旅行に行ったり海に行ったり。
ひろみさんみたいに、島生活を楽しんでいる人を見ることが、新しく来た人たちの参考にもなりますよね。
「島に来た人たちが溶け込めないでいるのはなんでろう?違いって何かな?」って考えるときがあるんですけど。
沖縄の人たちって、どうにかなるさ~感覚なんですね。
過労死は県外が多いんです。
労働時間は沖縄の方が長いんですけど、沖縄には過労死がない。
沖縄の人は適度に休んでいる。
本土から久米島に来たら、あの人はすごく働くねって。
沖縄の人はけっこう、手抜きするんですよ。
それがいい部分でもあるなって思うんですよね。
サボり上手なんですよ、私みたいに、笑
それはぜひ見習いたいですね、笑

今は意識が変わってきている。
昔は、仕事よりも部落行事だった。
そこに本土の人たちが入ってきて、いろんな考えの中でもまれて、仕事をする意識がもっと出て来た。
徐々に徐々に変わりつつあるってことですよね。
変わらなきゃいけない時期に来てるんですよね。
人口も年々減ってきてるでしょ。
よそから呼ぶには自分たちも頑張らなきゃいけないし、意識も変えなきゃいけないし。
あちこちで今、頑張ってますよ。
これは安心して、このあと過ごせそうですね。
・・・
たぶん、笑

編集後記
思い立ったら即行動する。
その素直さと行動力が何より大切なんだなと思います。
もちろん動いた結果、上手くいかないこともあるとは思うんですね。
でもそうやってトライアル&エラーを繰り返していくと、だんだん自分にとって必要なこととそうじゃないことが判断できるようになってくるんじゃないかなと。
最近、堀江貴文さんの『多動力』という本が出版され、話題になっています。
やりたかったらやればいいのに、ほとんどの人が驚くほど行動に移さない。
成功したかったら、思考するより先に行動するべき。
何が正解か分からない。
そんな五里霧中の世の中を生き抜いていくには、まずは動いてみること。
これが重要なんだろうと思います。
自分に言い訳しないで。
ひろみさん、貴重なお時間をいただきありがとうございました!
それでは素敵なKumejimaLifeを♪
(撮影:麓大地)
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- vol.19 『島好きをつなぐ』大久保理絵さん
- vol.18 『自分に返れる島』大道りつ子さん
- vol.17 『行き当たりばったりでも』上村千晴さん
- vol.16 『人を支えたくて』山城萌美さん
- vol.15 『歩みは遅くとも』比嘉絹江さん
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