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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!
安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。
沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。
そんな女性たちの過去・現在のストーリーを聞きながら、これからどう生きていくのか、どう島にかかわっていくのか。
そんな物語を紡いで行けたらいいなと思っています。
第22回目は伊集雅美さんからご紹介いただいた、譜久里もとみさんです!
目次
譜久里(ふくざと)もとみさんプロフィール

ご出身は?
親が両親とも久米島の人なんですよ。
生まれはこっちで、1,2歳のときから本島で暮らしてて、高校2年のときに戻って来た。
高校2年で島に来るってどんなでしたか?
那覇に家はもう無かったんですけど・・・帰りたいと思いました、笑
笑
でも島の方がすごいフレンドリーだったんです。
だから、大丈夫でしたね。
高校卒業後は、一度島を出たんですけど、働いてすぐにヘルニアになってしまい、戻ってきて、そこからはずっといます。
礼に始まり礼に終わる

空手を始めたのは?
高校生のときに部活で入ったんです。
最初は入る気なかったんですが・・・
久米島高校にはもともと空手部が無かったのから、実は部員は一人で・・・教える先生もいなかったので、久米島の道場に通ってました。
やってて得たものとかあります?
何かな~、まだまだ精神的にも弱いですし、笑
でも他にないんですよ。
1つのことを続けているって。
最近、公民館を借りて、地域の子どもたちと一緒に空手をやってるんです。
地域のお母さんが家の子どもにも何かさせてもらえないですか?って声かけてくれて。
身体運用の仕方を習うってとても大切だと思うんですよね。
「道」ってつくものをやっている人は所作が美しいので、そういうのを子どものうちから始められるのはいいなって思います。
あとは挨拶が大事でちゃんとやりなさいって話をしてます。
空手は礼に始まって礼に終わるので。
挨拶すると気持ちがいいし、人からの印象も違ってくるじゃないですか?
心を込めて言うことが大事なんです。

販売の仕事をしていたのですが、笑顔でしっかり「ありがとうございます!」って伝えると、お客さんも返してくれて。
それなりに接すると相手もそれなりに返してくれるっていうことを知りました。
あいさつはやっぱり大事だな~って。
子どもたちがのびのび過ごせる島
島生活はどれくらいになるんですか?
もう15年。
昨日お母さんと話してて、「えっ?もう15年になるの!?」って、笑
むしろ母の方はショック受けてました、笑
戻って来た最初はどんな印象でした?
ヘルニアになって帰って来たから、本島にいたのは3ヶ月だけだったんですが、
こっちでリハビリをしたらすぐに直って。
何でだったんだろうって、笑
身体と精神の状態と連動しているって言いますよね。
たしかに。
友達に会いに本島に行ったりするんですが、帰ってくると、あ~疲れたってなるんですよね。
島の空気に慣れてしまったんだなって。

こっちの子どもたちもすごいのんびりしていて自由だなって思います。
お母さんと車に乗ってて、窓から乗り出して「わあ~」ってやったり、見ず知らずの人に「どっから来たの?」って話しかけたりするから。
僕も基本的にドアに鍵をかけていない人なんですよ。
そしたら近所の子供が朝の7時くらいに、「ガチャッ!」って勝手にドア開けて、
「お兄ちゃんいる?」って入ってくるんです。
いるけどお前、そこは人の家だぞって、笑
ありますよね、笑
ノックも無いですよね。
朝7時に「ゆず(長女)いる?」って。
早い!まだ9時前だぞって、笑

歴史あるもの
今お子さんは何人ですか?
今は子供が3人、4年生、2年生、年長、3姉妹です。
みんな久米島小学校に通ってます。
80歳になる旦那のお父さんも通っていたすごく歴史のある学校なんですよ。
校庭に子供が遊べるくらいの樹があるんですが、おじいちゃんが、
「この樹ね、自分たちが小学生の時に植えた樹なんだよ」って教えてくれて。
「えっ!?そんなに経ってるんだって。歴史があるな」って驚いた。
たしかに。70年前だと戦前くらいですよね。。
すごくないですか?
旦那のお父さんが植えた樹で、今子供が遊んでるっていう。
時間の間隔がすごい広いですよね。
こういうものが残ってくれたら。
それは島全体に感じますね。
僕の地元は新興住宅街で、土地の歴史が20、30年しかないんですが、
島ってはるか昔から紡がれてきた歴史があって、書物で読んだものがその場にあって、すごく面白いなって思います。
思いやりの心を持つ

どんな子に育ってほしいってあります?
とにかく、人に対して思いやりがある子に。
あと私は口が悪いので、悪くならないように、笑
思いやりを持って、「やってあげたい」って気持ちで人と接すると、求めてなくても帰ってくる。
だからすごい大事だなって。
旦那のお父さんがすごく優しいんですよ。
大好きなんですよ!
自分のお父さんだったら良かったのにって思うくらい。
私が妊娠中で久米島病院に入院していたときに、お父さんお母さんが毎日お見舞いに来てくれたんですよ。
2ヶ月近くも。
一度来なかった日があって、どうしたのかなって思っていたら、次の日に来て
「ごめんね、昨日は知り合いのお見舞いにも行ったら、知り合いが感染性の病気で。移したら悪いなって思って行かなかった」って。
そこまで気を遣ってくれてるんだって。
大切にしてもらってるんだなって感じてすごく嬉しくて。

誰かが自分を想ってくれてるって思うだけでも嬉しい事。
小学校の頃に、家族に誕生日を忘れられたことがあったんです。
忘れられたことがすごいショックで泣いちゃったんですね。
うちのいとこが「おばちゃん、いつもとみ姉の誕生日会するの?」って
母は「はっ!」ってなって
父は「忘れてたわけじゃないよ」とか言い出すし。
すごいショックでした。
だから今でも誕生日を祝ってもらえるとすごく嬉しくなります。
「覚えててくれたんだね!ありがとう!」って。
小学校のころが忘れられない、笑

わりと当たり前になっちゃうことだと思うんですよね。
おめでとうって言われても、誕生日だから普通にありがとうって。
でも1回そういう経験をしているからこそ、感謝を忘れないっていうのがあるんでしょうね。
そうですね。
いい経験しましたね、笑
自分の力で考えられる子に
これからやってみたいことは?
いろいろあるんですよね。
でも全然実行に移せてなくて・・・
空手の師範の免許は持ってないので、なれたらなりたい。
あとは、自分が好きなことを子どもたちとやっていきたいですね。
夏休みの工作を一緒に作るのが好きなので。
最近、上の子が「こんなの作りたい!」って自分で言うようになってきて。
やりたいって言う気持ちが出てきたことがすごい嬉しくて。
道場に通ってる子でも、自分でやりたいっていう子は伸びるんですよね。
自分の子どもも、自分で考えられるようになって欲しいなって思っているのですごい嬉しかったんですよ。
関わる人が本当にそれをやってないと子供に教えられないと思うんですよ。
自分が工作を楽しんでなかったら、子どもに楽しんで工作することを絶対教えられないじゃないですか。
雅美さんからインタビューを受けない?って言われたときに、最初は「恐れ多いです・・・」って思ったんです。
「子どもたちにも『何かチャレンジしなさい』って私は言ってるから、チャレンジしないとなって思ってインタビュー受けたよ」って、雅美さんが言ってて。
「おお~っ・・・」と思って。
「やらないうちから出来ないって言うな!」って子どもにめっちゃ言ってるので。
「ああ、出来ない」って言ったらだめだなって、笑
ありがとうございます!
ナイスチャレンジでした、笑
編集後記
「学ぶ」ということは、今現在本当に学んでいる人でなければ教えられない。
子どもは身近な大人の背中を見て育ちます。
大人がやっていることの多くは、言わずとも子どもはやってしまうんだろうなと。
挑戦することを教えるには、まず自分自身が挑戦していなければならないのだと思います。
そんな風に生きていたいですね。
それでは素敵なKumejimaLifeを♪
(撮影:麓大地)
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