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論理的思考が重視されていた左脳型の男性社会から、創造的思考が重視される右脳型の女性社会へ!
安倍内閣が『すべての女性が輝く社会づくり』を目指しているように、これからは女性の時代がやってくると言われています。
沖縄久米島にも、バイタリティあふれるパワフルで素敵な女性がたくさん。
そんな女性たちの過去・現在のストーリーを聞きながら、これからどう生きていくのか、どう島にかかわっていくのか。
そんな物語を紡いで行けたらいいなと思っています。
第23回目は大久保理絵さんからご紹介いただいた秋田谷みほさん。
大久保さんと同じく、久米島が大好きな観光客のおひとり。
先日中野サンプラザで行われた久米島好きの祭典、『球美友結の会(くみともゆいのかい)』でも幹事を務めてくださるほどの島好きです。
秋田谷(あきたや)みほさんプロフィール

久米島に来たときは毎回何をされるんですか?
来たときは観光メインだから、まずはダイビングをしてます。
その他は、ユイマール館とかおやつ村に行って、知り合いのところ顔出したり。
そうすると分単位で動かないと行けなくて久米島来たのにゆっくりできないんですが・・・笑
今回は何回目ですか?
11回目。
2012年の6月から1年に1、2回のペースで通ってます。
もともと観光大使の森さんとお友達で、彼に会うたびに久米島がいいとこだよって話してくれてたんですけど。
そんな話を聞き流してたんですね、笑
でもあるとき、大学時代の友達と旅行に行くことになって、そのときに森さんの話を思い出して、久米島に行ってみることになった。
そのときにハマっちゃって、以降友達と一緒に久米島に来るようになった。

何にハマったんですか?
ハマった理由は・・・なんですかね?
いつも聞かれるんですけど答えられないんですよ。
感覚としか言いようがないんですが・・・
あまり観光地化していないところと、来たときによく知っている人たちがいて、帰ってきた感があって、落ち着く。
だけど、自分が住んでいる日常とは違う環境がそこにはあって、家が2つある感じ。
帰ってきた感はいつからあるんですか?
5回目過ぎたくらいからですかね。
そのときに初めて1人で島に来たんです。
「あれっ?夕飯一人でどうしよう?」って時に、とりあえず知っている人にメッセージ送ったら、じゃあ一緒に食べようかって言ってくれて。
全然一人でも来られるんだって、気付いた。
帰ってきた感があるのはそれくらいから。

プロの観光客に
東京では、私は『プロの観光客』になるって言ってるんです。
久米島が発信している観光地とか体験とか、そういうのを片っ端からやってやろうっていう。
「どこか紹介して」って言われたら、久米島のおすすめを紹介できるように。
「移住しちゃえば?」って言われたりもするんですが、久米島を外から見た目線を伝えることが面白いから、まだ住むことは考えてないですね。
いろんな関わり方がありますよね。
ずっと一か所に定住するっていうのも、これからは主流じゃなくなる気もしますし。
だから島が好きで関わってくれる人が増えるっていうのが何より大事かなって。
そうですね。
いろんな関わり方が出来るから、
自分で見つけて発信できるのも久米島の面白いところかな。
『プロの観光客』って初めて聞きましたけどね、笑
お金払う方ですけどね、笑

島好きの祭典『球美友結の会』
先日中野サンプラザで球美友結の会2回目を開催したのですが、久米島が好きの人が80人も集まって、「あ!ライバルがこんなにいる。私はこの中でプロにならなくちゃいけないんだ」っていう、笑
本当に皆さんベテランさんで。
ご高齢の女性の方なんですけど、70回くらい来てるっていう人も・・・
会の様子はどんなんでした?
円卓を8個並べたんですけど、乾杯が終わったら、みなさんどんどん移動して交流してくれたんです。
久米島っていうちょっとマニアックなオタクっぽい共通項があるから、島の誰かの話題とか、島のマニアックな場所の話とかで盛り上がるみたいで、笑
当然みんな「島に何回行った?」っていう会話から入るんですよね。
それがあいさつ代わり、笑
10回、20回はざらみたいですね、笑
スタンダードが高過ぎる、笑
『足して足してポン』っていう会場で出会った人の来島回数を足していくゲームをしたんですけど、優勝した人は380くらいでした、笑
この会場にいる人だけで久米島にどれだけ行ったんだろうかって・・・

どんな人が集まっているんですか?
元々は阿佐ヶ谷のアンテナショップに来ていた人たちで、ショップが閉まる2016年の2月に久米島ファンクラブの集いっていうのをやったんですよ。
それが球美友結の会のプレ、本当の第1回みたいな感じだった。
「これからもこういう集いがあればいいのに」っていう声が多くて、去年の7月に正式に球美友結の会を開催したんです。
そのときに、集まったのが50人。
好評だったから次の年もやることになり、やったら今年は80人。
80人を目標してはいましたが、本当に集まったことにびっくりでした。
島から町長も来てくださって。
達成感がありましたね。

2017年7月に開催した球美友結の会の様子。
初期の頃は飲み会の延長線上で考えてたんですよ。
でも気付いたら、立派な会場もあって、音響もすごくて、お食事もすごくて、
なんかすごい大変な事に・・・
引くに引けなくなってしまった、笑
来年はいかがですか?
大久保さんからも「幹事やれ」と言われてはいます・・・笑
受け入れの風土を感じる島
秋には毎年、東京近郊に住んでいる久米島出身の方が300人くらい集う郷友会があるんですね。
私たちも出身じゃないのに、お手伝いがてら行かせてもらって。

垣根がないんですよね。
「東京の人」「久米島の人」っていう。
久米島が好きっていう人であれば、すぐ受け入れてくれるから、それがすごい居心地がいいんでしょうね。
で、何回も来てしまうんですね、笑
私の勧めで島に来てくれた友達も、「その辺でご飯を食べてたら島の人に声かけられていっしょにBBQした。すごい経験した!」とか、「公民館でみんなでご飯食べることになった!」とか、そんな経験をしたみたいで。
久米島は受け入れてくれる感じが強い。
公民館とか相当マニアックな楽しみ方ですけどね、笑
それが初めての人でも出来ちゃう。
島の人からしたら当たり前のことかもしれない。
それがびっくりですし、楽しいし、次につながってくるんだと思います。

生活の中心には島がある
これから島にどう関わっていきますか?
まだ行っていないところ、やっていないことがあるから、まずはそれを片っ端からやって行きたい。
自分の周りの人に、島に来てもらえてよかったって言ってもらいたい。
あとは東京で久米島が好きな人同士をつなげて、そういうコミュニティを大きくしていきたいなって思います。

島にはずっと通い続けると思います。
これがライフサイクルだから。
久米島に来なくなったら、東京で仕事する意味もなくなっちゃうんだろうな。
仕事して、頑張って、島に行きたいなって気持ちになって、島に来て。
それの繰り返し。
自分の生活の中に久米島っていうのがあって、そのために働いているっていう。
島に出会う前はどんなんだったんですか?
実は以前の職場がすごいハードだったんですよ。
徹夜当たり前、3日連続徹夜もざらに・・・
そんなときに久米島に初めて来たんですよ。
そのときにハマって、毎年行きたいって思った。
でも休みがなかなか取れないからその会社は辞めたんですよ。
久米島に来るために休みを取りたいから。
今の勤め先は休みも取れるようになったので、今すごいいい状態かな。
久米島のために自分の生活を適合させてるんですね。
根底には久米島があって、そこに仕事が乗っていくっていう、笑
プロすげ~、笑
だからこそ、観光客でいたいと思っているんだと思います。
島に来ちゃうとそこで完結しちゃう。
島に来るために東京で仕事するっていうのが個人的には一番なんです。

編集後記
『根底には久米島がある』
その言葉が何よりも印象的でした。
何が人を島に惹きつけるのか?
その魅力を考えることがあります。
1つのポイントは島の規模感。
それが、宮古や石垣は、決して持ちえない島の魅力。
久米島くらいの規模だと自分一人の力でも島に何かしら貢献できる気持ちになるんですよね。
移住・定住の文脈でもこの感覚は非常に大切ですが、観光の文脈でも実はそうなんじゃないかと。
観光客に対して『何を提供するか?』という視点で見ることが普通だと思うんですが、
『逆に何をして欲しいか?』そんな風に考えていくことが、リピーターを生むためには大切なのかもしれません。
みほさん、ありがとうございました!
それでは素敵なKumejimaLifeを♪
(撮影:麓大地)
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- vol.22 『思いやること』譜九里もとみさん
- vol.21 『買ってくれる人がいたから』島袋ルミ子さん
- vol.20 『今、変わるとき』喜納ひろみさん
- vol.19 『島好きをつなぐ』大久保理絵さん
- vol.18 『自分に返れる島』大道りつ子さん
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