【久米島美女図鑑vol.26】「誰かのひと押しをするために」のぞみさん

The following two tabs change content below.

インタビューを受けづらいから『美女図鑑』という名前を変えろといろんな人に言われますが、美女は美女なので絶対変えません。

一応断っておくと美女の定義は「なんか素敵な人」

なんかこの人いいな~って人いるじゃないですか。

顔が綺麗とかそんな安っぽい次元の話ではなくて、その人が何を思い、どう生きているかは如実に外見や所作に現れると思うんですよね。

そんな素敵な生き方をしているなんか素敵な人をこれからも取り上げていきたいと思います。

今回は、山里いずみさんに紹介いただいたのぞみさん。

FMくめじまを立ち上げた働きマン。現在はYUNAMI FACTORYで新たなチャレンジ中です。

のぞみさんプロフィール

沖縄本島中部出身。高校3年生になるときに、母の出身地である久米島に引っ越し。今や地域になくてはならないものになったFMくめじまの立ち上げに関わり、現在はYUNAMI FACTORYでお仕事中。


のぞみさんは久米島出身なんですか?


本島の中部出身です。
工業高校の調理課に通ってたんですけど、高3になる前に、もっと資格を取るために専門学校とか大学を目指そうって思って。
うちの母親がその前に久米島に帰ってきていたので、久米島高校普通科に通いながら住もうよって、
じゃあ1年だったらいいよっていうので、早20年!!!


ええ~~~!!!笑
じゃあ卒業して、すぐ就職?


そうなんです。本当は卒業してすぐ出る予定だったんです。
でも受験に失敗して・・・

それで、久米島を出る前に車の免許を取ろうと思って。
そしたらずるずると島に残ることになって・・・
その間にいろいろ履歴書を出させられ、役場の臨時職員に。

そのときにちょうど介護保険が始まるときだったんです。
その担当になってしまい、なんかやめづらくなり、村の合併もあったりして結局5年間やってました。


そこからは育児をしてたんですけど、結局専業主婦には向かなくて、青色申告会のパートをしてたんですね。
そのときにFMくめじまを立ち上げるという話があったので、「私もフルタイムで働きたい」という話をしたら、「やってみようか!」というノリになり・・・
本当に立ち上がるかも分からなかったけど。
でもやっぱり関わっている人たちがキラキラと夢を語っている姿に惹かれましたね

自分は学歴とか何もないんですけど、人徳だけはあるよねって昔から人に言ってもらえてて。
いい人に出会う運があるんだと思います。


いつからですか?


振り返ればずっとだと思います。
この島に来たのもそうだし、ちょっと休みたいなって思っても次々に仕事を回してもらえたり、下がりそうなときにはいつもみんなに引っ張ってもらえている気はします。

ガマの中から


最近下がりそうだったときっていつですか?


私はYUNAMI FACTORYにきて丸1年くらいなんですけど、FMくめじまを辞めてから1年丸々休んでいて、そのときは誰にも会いたくなくて、何もしたくなくて、島から出ようとすら思っていたんですよ。

みんなにどこにいたの?って聞かれたら、「ガマの中にいた」って答えてたんですけど、笑


でもそのときにふと気づくんですよね。
「あれっ?このままハエがたかってていいのかな?」と。
「いやっ、違うよね!?」っていうのがなんかふつふつと湧いてくるわけですよ。

前にお世話になった人からも「なんか元気ないよね、なんか違うよね、らしくないんじゃない?」って言われて

「あっそうなんだ!私じゃないんだ!これ!」って。


あと、ガマにいると悟りを開いてくんですよ、だんだんだんだん。
何が今までたのしかったんだろうとか、あっという間に時間が過ぎたんだろうとかって考えたら、やっぱり仕事をしていたときだなって。

私趣味がないんですけど、「いや、私は仕事が趣味なんだ!」って気付けるようになりました。


ガマに入るのも悪い事じゃないですね、笑


と思いますよ。
人は落ち込むときにしっかり落ち込まないと、次にステップアップしないじゃないですか、笑

FMくめじま立ち上げの話


他にもガマに入ってた期間とかあるんですか?


ガマではないですが、FMくめじまが軌道に乗るかどうかっていうときはすごい苦しかったですね。

先が見えない、どうしようって。
でも、やるって言っちゃったし・・・っていうのがありました。


それはどうやって乗り越えたんですか?


これもみんなの力ですよね。
ラジオが始まって音を消すわけにもいかないって時に、いろんな人から応援をもらえたりして
こんな何もない私でも応援してくれる人がいるんだって思えたので、それが一番ですね。


一番大変だったときって?


いろいろあって、1人であそこを回さなきゃいけなくなって


1人で!?あそこを!?


FMくめじまの『久米島タイム』という生番組をを1日3回にしようって言ったのも私なんですけど、3回にしたら仕事が出来ないんですよ。

放送に出てるのって本当に一部なんですよ。
それ以外の仕事もたくさんあるんですよ。
いろんなことをやらないといけない中で1日3時間の生放送をするぞ!ってやってしまったのものだから。


バカですね、笑


バカですよね、笑
もちろん、ボランティアで手伝ってくださる方もいて、マンデーさんにも手伝ってもらって。そこから、番組やってくださいってお願いをして回ってました。

みんな「何のメリットがあるの?」って。
自分の時間を使うし、報酬もないわけですからね。

あの時は3曲流して、走って仕事、3曲終わったらまたスタジオ戻ってってやってましたからね、笑


すごいですね。


だから疲れた!休もう!ってなったときに起き上がれなかったんだと思います。
そこで酷使し過ぎて。

島の人の声を届けたい


FMを辞めようって思ったのは?


これもお産がきっかけでもありますけど。
もうそろそろ、次に繋げないといけないなって気持ちもありましたね。


一区切りしたから、みたいな?


そうそう。


ちなみに辞めたあと寂しくなったりしなかったんですか?


ただただ楽しいわけではなくてきびしさもあったけど、これから楽しめるってところだったかもしれないですよね。
そういうのもあって胸がわさわさしたというか・・・

私が好きでイメージしている番組っていうのをまだ作れてなかった気がしてます。


どんな番組作りたかったんですか?


理想の番組は、やっぱり、なんだろうな・・・
島の方たちっていうのはいいものたくさん持ってるんですけど、
自分から出せなかったり、言わなくてもいいよって思ってることが多いんですね。
なので、そういう声をどこから発信したらいいのかって思ったときに、FMくめじまって絶対必要だなって思ったんです。
そんな場所としてなくてはならないものであって欲しいって思ってやったので。


なんでそんな人たちの声を聞きたいって思うんですか?


私は全部が全部島のことが分かるわけではないですけど、でも人と会って話を聞いてたら、頑張っている人たちがいっぱいいるじゃないですか。
それをやっぱりみんなに伝えたいって思うからですね。

綺麗な場所ってそこを綺麗にした人がいるわけじゃないですか。
それを知って欲しいし、その事実を知った上で見るとまた違うじゃないですか。

そうやって頑張っている人たちがいっぱいいるから、自信もって出てきてほしいなってすごい思ってます。

YUNAMI FACTORYとの出会い


そこから今、舞台をYUNAMI FACTORYに変えたわけですね。


そうなんですよね。


ここもできたばっかりですよね。
そこに飛び込んでいったわけですよね。


はじめは仕事なんてレジ打ちだけでいいやって思ってたんですけど、
マネージャーのようすけさんが、「あれもやりたいしこれもやりたいしこういうことを考えてるんだ!」ってキラキラした様子で話すわけですよ

それをみて、「なんか楽しそう!」って思ってしまって!

のぞみさんが勤務するYUNAMI FACTORY。2016年4月にOPEN。久米島産車海老を使った「ガーリックシュリンプ」「車海老バーガー」などが美味。


「私に何ができるかは分かんないんですけど、お手伝いさせてください」って。
子供を保育所にも入れられない中だったんですけど、融通利かせてもらって働かせてもらいました。

YUNAMI FACTORYの冷凍紅芋シュークリーム。久米島スイーツランキング堂々の1位(岡本調べ)


特にどんな点にひかれたんですか?


ようすけさんも弟のしょうさんもそうなんですけど、
島で育って来た子供たちが、島のために何かをしようってすごいと思ったんですよ。

それって本当に理想じゃないですか。
「それを応援しないとどうすんの?」って思いましたね。


ここで育った人ってなんか違うと思うんですよね。
やっぱりここで育った人にしか分からないものがたぶんあるんだろうなとは思っていて・・・それは言葉に出来るものではないのかもしれないですけど。


私も子どもの頃は大勢の中の一人でしかなかったんですけど、でもこの島で育った子供たちはそうじゃないから。
みんなが見てるし、みんなが期待してくれたりしてるし。
そういうところで私は育ってないので羨ましいです。

歩いてきた道の意味

人ってどこでどういう風に人とつながるか分からないと思うので。
みなさんも10年前に久米島でこんなことしてるなんて思わなかったでしょうし。

でもきっと歩いてきた道の中には意味があると思うので。
介護保険を5年間みっちりやって、そして、確定申告の仕事して。
それから休もう!って思ってた先に電話番しない?って入ったところに2年ぐらいいましたからね。

こっちが終わったら、すぐ次のお仕事が。
ありがたい話ですけどね。


歩いてきた道にはそれぞれ意味があるって言ってましたけど、のぞみさんの人生の意味って何ですか?


・・・これはすごいね。笑
これ考えないと人ってさ、正常に生きられないよね。たまに迷ったりするよね。
何のために私生きてるんだろうみたいなね。
最近感じるのは、何かの手伝いとか、喜ばれることが嬉しいので、たぶんその為なんだろうなって思います。

だれかの一押しをするために今の自分がいるのかなって、そう思いますね。


今までの話聞くとそんな感じがしますね。


なんかそう思います・・・
だから自分が表に出ることがものすごい苦手なんです!すみません!もう本当にそうなんです。

だからたぶんね。また明日来たときに、もしかしたら違うこと言っているじゃないかなってすごい思うんですよね。


大丈夫です。
今日のことでばっちり記事に残るので!


私今度から自分のこと話してくださいって言われたら、これ見せますよ!
自分のこと話すの本当に苦手なので!!!


なんかすんませんwww
ありがとうございました、笑

編集後記

いろんなことを経験して、自己内省を繰り返してきた人の言葉は面白いし美しいなと思います。

自分のことも内省できる素敵な時間でした。

ガマに入っててくれて良かった、笑

人生の意味とかそんなものは無いけど、きっとあるんだと思います。

みなさんは何のために生きてますか?

 

それでは素敵なKumejimaLifeを♪

(撮影:麓大地)

久米島美男図鑑やりたい方いませんか?

KumejimaLifeでは、『久米島美男図鑑』の取材・記事執筆を勝手にやってくれる方を募集しています。

「取材とかこつけてイケメンに会いに行きたい!!!」という私利私欲にまみれた方も、

「島で素敵なことをやっている男性を紹介したい!」という至極まっとうな動機を持っている方も大歓迎です。

ぜひやってみたいという方、話を聞いてみたい方は記事中にコメントか、info@kumejimalife.comまでご連絡ください。

2 件のコメント

  • FMくめじま 立ち上げの のぞみさんですね!

    3年前に初めてくめじまタイムを聴いて
    のぞみさんの優しい声に癒されました。

    退職されてから
    どうしているのかなー
    と気になっていみした。

    今日はこの記事を目にしてちょっと安心しました!!

    岡本さん!
    のぞみさんによろしくお伝えください。

    埼玉の○っちゃん より

    • 埼玉の〇っちゃん、ありがとうございます!
      新しい場所でもエネルギッシュに働かれているみたいですよ^ ^
      伝えておきますね~。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください