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こんにちは!
異性との関係は基本的に、友達以上友達以下、島暮らしのおかもってぃです。
のんびりと続けさせていただいております、久米島美女図鑑。
やっていてこんなに楽しいことはないなと思っています。
インタビューを受けてくださっている皆さま、読者の皆様に感謝です。
今回インタビューを行ったのは、植松真紀さんからご紹介いただいた、紙治美さん。
久米島でご主人と、ダイビングショップ「しらはまマリン」を経営してらっしゃいます。
紙治美(かみはるみ)さんプロフィール

島に来たのは?
移住して5年目です。
地元が広島なので専門学校を卒業してからはずっと広島のダイビングショップを主人とやっていて。
でも久米島は元からすごい好きで一番最初に来たのは19歳のときでした。
広島のお店でもダイビングツアーを開催してて、年に3,4回は久米島に来てましたし。
久米島の海の魅力
久米島の何に惹かれたんですか?
よくお客さんにも聞かれるんですけど、一言では言えなくて・・・
自分の中に「すっ」としみるものがある感じ。海だけじゃなくて陸もなんですけど。
本島とか慶良間とかいろいろ行きましたけど、「すっ」とするところはなかったですね。
どういうときに感じます?
綺麗な自然を見たときとか、海に潜ったりした時ですかね。
久米島の海は穏やかで優しい海なんですよ。
波が穏やかという意味ではなくて、なんか優しい感じなんですね。
浅いところで初心者の方が楽しめるところもあって、すごい潜りやすい海なんです。
それが一つの魅力かなって思ってます。

ダイビングとの出会い
そもそもダイビングに興味を持ったのは?
専門学校に入ったときですね。
スポーツ全般が学べるところだったのですが、高校ではバスケをしていたこともあり、ウェイトトレーニングを専攻しようとしていたんです。
そこで、「希望する方は前期でダイビングのライセンス取れますよ」と言われてダイビングコースも取ってみたんですね。
そこで初めて海に潜ったときにすごい感動して!
瀬戸内海でしたけど。

まず、水中で息が出来るって不思議じゃないですか?
私は水が苦手だったので、ストレスがかなりあったんですけど、でもそんな中で息が出来ることに驚いて。
あとは会話ができないじゃないですか。
そんな風に本当に別世界のように感じて、すごい感動したんです。

でも、水が怖かったから私が一番できない子だったんですね。
そのときに担当した女性のインストラクターが、すごい気にかけてくださって、その方と潜っているとすごい安心出来るわけですよ。
目で伝わってくる安心感みたいなものがあって。
その方の影響もあって、インストラクターを目指したっていうのも、あるかもしれないですね。

そこから、ご主人と一緒に?
細かく言うと当時の学校の先生だったんですよ。
なるほど、教え子に手を出したわけですね。
そういうわけでは・・・笑
「卒業をしたら、すぐ沖縄に」って考えてたんですけど。
主人がちょうど独立をしたときで「おれのところで修行してからいってもいいんじゃないか」って言われて。
先生に声をかけてもらえたから嬉しかったので、広島のお店を立ち上げのときからお手伝いさせてもらって。
じゃあお付き合いしたのは卒業後ということですね。
大丈夫、セーフです。
何で僕が許可出してるのか分からないですけど、笑

海中の世界
ダイビングって飽きないんですか?
毎日潜っていたら毎日同じ景色のような気がするんですけど・・・
飽きないですね、魚はいつも違うところを泳いでますし、その日の天気によって海の見え方も違うんです。
潮が動いていることもあるし、そういうところで予期せぬ大きな魚、今だったらマンタとかと遭遇することもありますし。
そういう単調な世界ではないですね。

一番感動したダイビングってあります?
いつも感動しているので、これっていうのが断言できなくて・・・
でもやっぱりマンタがすごく感動します。
それこそ、ダイビングをしないと、あまり知らない生き物だったりするじゃないですか。
黒と白の恐竜みたいな感じなんですよ。
おっきい個体は、4畳半くらいありますね。

海中を漂うマンタ(治美さん撮影)
かたや逆に、小さな生き物が見つかったりするとこれまた感動です。
ウミウシとか、ちっちゃなタツノオトシゴとか、エビカニ類とか。
そういうものをじっくり探したりすることもあります。

海中の小さな生き物(治美さん撮影)
先代の想いを引き継いで
5年前に島に来る決意をしたときに何かあったんですか?
もともと「しらはまマリン」は島の海人の人がやっていたお店で40年くらい歴史があるんです。
凄いワイルドな感じのスーパー海人だったんですね。
久米島のありとあらゆるところを知っていて、久米島のいろいろな海を見せてもらいました。
先代が魚を突いて、網を持った私は先代を必死に追いかけていくっていう。
そういう経験をさせていただけたおかげで幅広く久米島の海を知ることが出来たと思います。

しらはまマリンの先代と治美さんのお子さん
ダイビングだけだと決められたポイントでしか潜らないんです。
でも、漁師さんは久米島のすべての海をフィールドにされてるんですね。
「ああ、なんかこういう海の中もあるんだ」って。
ダイビングショップでやっているだけではできない経験をさせてもらえて、それがすごい良かったなって思います。

その先代が2011年に突然病気で亡くなってしまって・・・
しばらくの間、しらはまマリンはお休みをしていたんです
先代のことも好きだし、久米島の海も好きだし、名前はそのままに、私たちに継がせてもらえないかと。
広島からこちらに拠点をうつすことに。
とても悩みましたが・・・好きな想いの方が勝っていました。

「しらはまマリン」っていう、ショップの名前をずっと残したかったんです。
久米島の海の良さやすごさを教えてくれた先代が残した「しらはまマリン」をこれからも続けたいなって思います。
また、それを応援してくださっている島の方がたくさんいらっしゃるので本当にありがたいなって思いますね。
島の海を多くの人に知ってもらいたい
今後の目標は?
久米島の海ってまだまだ知られていないんです。
石垣とか宮古にまず興味を持たれていく方が多くて。
お客さんも、久米島全然知らなかったですけど、来てみたらすごいいいところだったっていう人が多いんです。
久米島にハマった方はずっと久米島に潜り続けることもありますし。
魚の群れに会えたり、真っ白な砂地に癒されたり、ワクワクするような水中洞窟があったり、青い海に漂う浮遊感がとても心地よかったり・・・
沖縄の海がギューーッとつまった久米島の海に、潜るたびに惚れ込んでいます。
大好きな久米島に対して自分ができることは海に潜ることしかないんです。
なのでダイビングを通じて島の魅力を沢山の方に届けていきたい。
そして、海に潜られたお客さんに幸せな気持ちになってもらえるようにやさしく海をご案内していきたいです。
編集後記
いつも海のことを考えていると語る治美さん。
お話していてじんわりとした芯の強い温かみを感じる方でした。
自分が好きで夢中になれることを仕事にして、まっすぐな生き方をしているからこその醸し出される優しさ、強さなのかもしれません。
治美さん、ありがとうございました!
しらはまマリンでぜひダイビングをしたい!という方はこちらから!
※激しい雨が降りしきる中、カメラを守りながら写真を取るカメラマン麓

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